防火対象物点検

古くなった加圧式消火器の注意点

消火器事故

破裂事故の原因は加圧式消火器の構造にあります。何らかの要因で、本体容器内のボンベから加圧ガスが容器内に放出されると急激な圧力がかかります。その圧力に耐えられなくなった容器は破裂します。

発生年月発生場所人的被害事故内容
平成13年5月熊本県なし一般住宅で片づけ中
平成13年4月愛知県負傷者1名店舗で消火器を自主的に点検していて破裂
平成13年4月北海道死者1名雑草の火が堆肥に燃え移ったため消火器で消そうとしたが、放射しなかったので調べていたところ、古い消火器の底が腐食していて破裂、顔面を直撃死亡(24年経過)
平成13年3月愛知県負傷者1名路上で消火中
平成13年3月愛知県死者1名消火器を廃棄する前に放射したところ消火器底部からガスが噴射し、弾みで消火器本体が顔面を直撃死亡(22年経過)
平成12年8月東京都負傷者1名消火器の廃棄処理中底が破裂
平成12年7月東京都重傷者1名建築資材置き場で、廃品の消火器が破裂し、消火器が飛び上がり、作業員の顔面を直撃した(経過年数不明)
平成12年6月宮城県負傷者1名集会場で消火訓練中底が破裂
平成12年6月沖縄県負傷者1名広場で自主的に消火器を点検中底が破裂
平成12年4月和歌山県負傷者1名工場で消火中底が破裂
平成11年12月大阪府負傷者1名作業場で廃棄処理中底が破裂
平成11年12月東京都負傷者1名回収した機能不良の消火器を解体するために、ノズルからビニール袋に放出したところ、放射せず2~3秒後に消火器が飛び上がり顔面を直撃した(12年経過)
平成11年9月岐阜県負傷者1名集会場で消火訓練中容器が破裂
平成11年7月大阪府負傷者1名作業場で消火中底が破裂
平成11年3月東京都負傷者1名作業場で廃棄処理中底が破裂
平成10年ごろ熊本県負傷者1名広場で消火訓練中底が破裂
平成10年12月愛知県なし倉庫で消火中底が破裂
平成10年6月福井県負傷者1名廃棄物処理場で廃棄処理中破裂
平成9年12月福岡県なし消火中底が破裂
平成9年4月鹿児島県負傷者1名廃棄物処理場で廃棄処理中底が破裂
平成8年11月神奈川県負傷者1名町内会主催の防災訓練中、詰め替えをする古い消火器を放出したところ、口金が破損,容器が下方に射出し、右足親指うを打撲裂傷(経過年数20年)
平成7年12月茨城県負傷者1名一般住宅で廃棄処理中底が破裂
平成7年11月茨城県負傷者1名空き地で廃棄処理中底が破裂
平成7年8月東京都なし一般住宅で突然破裂
平成7年6月福岡県負傷者1名一般住宅で自主的に点検中底が破裂
平成6年10月栃木県負傷者1名廃棄物処理場で廃棄処理中底が破裂
平成6年7月岐阜県なし作業場で消火中底が破裂
平成6年7月東京都中等症1名ごみ置き場に一年間放置されていた古い消火器を廃棄するため、薬剤を放出しようと、レバーを握ったところ消火器が2.5m飛び上がり、その後落下して額を負傷(11年経過)
平成4年8月静岡県重症者1名自主防災訓練中に、古い消火器の底部が破裂、上顎部を直撃負傷(経過年数12年)
平成3年4月神奈川県負傷者1名消防ポンプ小屋に保管されていた消火器を両手で持ち上げたところ、突然キャップが破裂、キャップの破片により負傷(18年経過)
平成2年6月神奈川県死者1名消火器の解体作業中、キャップが突然外れ、バルブケースが飛びサイホン管が折れて作業者の額にあたり死亡(10年経過)
平成元年6月岩手県死者1名解体業者が消火器を油圧切断機で解体中破裂、容器の三分の一が飛散し.頭部を直撃死亡(二酸化炭素消火器)(経過年数不明)
昭和63年5月千葉県重症者1名業者立会いで消火訓練中、本体が飛び、見学者を直撃負傷、キャップの緩みに夜容器本体離脱が原因(経過年数10年)
昭和63年3月宮城県死者1名水産加工場の揚げ物なべに火が入ったので、消火器を使用したところ底部破裂、顔面直撃死亡(20年経過)
昭和62年2月福岡県重傷者1名解体現場で廃材を焼却後、残火を消そうと消火器のレバーを握ったところ、底部が抜け顔面を直撃(8年経過)
昭和61年11月兵庫県死者1名事務所のシャワー室に置いてあった古い消火器を捨てようとして操作したところ、底部破裂顔面直撃死亡16年経過)
昭和60年11月北海道死者1名焚き火の消火に消火器を使用したところ、消火器底部が破裂顔面を直撃死亡(経過年数不明)
昭和60年6月東京都負傷1名消火訓練で消火器使用、キャップが破裂負傷(12年経過)
昭和60年5月新潟県重体者1名ゴミ捨て場の廃棄消火器をいたずらしようとしたところ、本体容器底部破裂、消火器上部が飛び負傷(11年経過)
昭和60年4月北海道死者1名消火のために物置に設置してあった消火器を使用したところ、本体容器底部破裂、顔面直撃死亡(7年経過)
昭和60年3月神奈川県重傷者1名消火訓練のため廃棄消火器を使用したところ、消火器本体底部が破裂負傷(11年経過)
昭和59年1月東京都負傷者1名廃品回収した消火器を解体するため、キャップをタガネで強打したところ、キャップが破裂負傷(12年経過)
昭和58年7月兵庫県左腕骨折1名消火訓練で野ざらしになっていた消火器を使用、本体容器底部破裂消火器が飛び負傷(10年経過)
昭和57年8月石川県負傷者1名笠井消火のため消火器を使用したところ、キャップが破裂負傷(13年経過)
昭和57年3月高知県負傷者1名消火訓練のため消火器を使用、キャップが破裂負傷(16年経過)